会場に入れない。そこから始まった、HYROX横浜の初体験に満ちた1日。


目次

レース前、最大の緊張はスタートラインではなかった

2025年8月横浜大会、この記念すべき国内開催1回目の出走権を譲っていただいた。1週間前のことだ。

だが受付けで、譲り受ける元の方の連絡先情報が必須だと言われた。会ったことも話したこともない知り合い経由でDMをやりとりしたお相手のメールアドレス、電話番号。それを確認しなければならない。

ところが、やりとりしていたインスタDMにまったく既読がつかない、反応がない、返信がない。

受付け付近で、知り合いと思われる人に片っ端から”つないでください!”というチャットやDMを送りまくった。できる全てのことをやった。しかし反応がないまま時が過ぎていった。

実はこれが横浜大会での最大の緊張だった。足が攣ることより、ボールが投げ切れるかより、ギリギリまで会場に入れるかどうかの方が、ずっとドキドキだった。

実際には1時間、体感的には2時間くらい経ったころ、ようやく返信がありギリギリで入場。会場の雰囲気を楽しむまもなく体を動かした。ウォーミングアップエリアの機材に触れて感触を確かめた。

不安なドキドキが、ワクワクのドキドキに変り、まもなく、レースがスタートした。


足が攣ることは、想定内

1年前9月のスパルタンレース21km、炎天下の6km地点。あの日はいつもよりずっと手前の距離で足が止まった。それでも残り15kmを耐え完走した。だから今日も、なんとかなる。

立ちはだかる壁はプロセスの一部だ。そう割り切っていた。

ただ一つ、想定外があった。

私は本来、この日のHYROX横浜にジャッジボランティアとして来るはずだった。レースに出る気など、1週間前まで微塵もなかった。だからそれぞれのワークアウトの細かなルールが頭に入っていなかった。


最近の千葉大会前のSNSを見ると、みんな不安そうだ

「HYROXまであと〇日、何もやってない。大丈夫かな。」

「トレーニングしたいけど場所がない。」

「ボールが投げ切れる自信がない。」

「パートナーとの練習時間がとれない、どうしよう。」

最近のSNSを眺めていると、こういった投稿が目に入る。エントリーしたはいいが、不安を抱えたまま当日を迎える人が多い。気持ちはわかる。でも言わせてほしい。考えすぎだ。

昨年、急遽 横浜大会出場を決断した当時の私には、そんなことを考える暇がなかった。


横浜のテーマは「楽しく、全力を尽くす」

楽しく全力を尽くす。それだけが横浜大会のテーマ。タイムはどうでもよかった。

慣れているランニング。香港のエニタイムフィットネスで初めて触ったSKI ERGやROW ERG。周りの人と同じことをやっていけばいい。細かいルールは頭に詰め込んだところで、体に染みついていなければ邪魔になるだけだ。やるだけやっちまえ。そんな気持ちでスタートラインに立った。

戦闘服だって間に合わせだ。
足元はトレランを走りまくった履き古しのVibram Five Fingers V-Trail。HYROXに特化したシューズなど用意していなかった。しかし結果的にはV-Trailを選択してよかった。これがスレッド系を攻略するカギだったとも思っている。
そしてバーピージャンプで手首を痛めないため、リストバンド付きグローブを装着。初心者の方、体重が重い方は怪我防止のためにもぜひ用意してほしいアイテム。
忘れてはいけない足攣り対策のおまじない、テーピングとマグネシウムローションの刷り込み、さらに芍薬甘草湯と梅丹2RUNの携帯。

準備と呼べるのは、それだけだった。


種目ごとの正直な所感

ランニング(1km×8本)
走るだけだ。まあまあ得意だ、問題ない。

ただ、一つ落とし穴があった。周回の意識だ。

HYROXのランニングは各ワークアウトの間に挟まる。今、何周目か?どこでワークアウトに入るか。夢中になっているうちに、意識が薄れる。実際、私はここでミスを犯したのかもしれない。後述するが、ゴールの公式タイムが手元のアップルウォッチより10分伸びていた原因は、ここだったかもしれない。初出場の方は特に注意してほしい。

アリーナをぐるぐる回る。周回エリアを彩るように旗めく(はためく)HYROXロゴのフラッグに触れると それまでの競技者が触れた汗でびっちょりしていて気持ちが萎えた。大型モニターの存在に気づいたのも、数周してからだ。あまりにも不勉強なレーサーへの洗礼。

SKI ERG(1000m)
1000m、上から下に引くだけだ。香港のエニタイムフィットネスで初めて触ったマシンだ。他の選手が苦戦するなか、なかなか健闘できた。スパルタンレースで積み上げた上半身が、ここで生きた。

スレッドプッシュ(153kg/50m)
SPORTECでの体験では推せた。むしろ得意な方だ。周りには初めて推したであろう選手も多かった。「全然動かない、何これ?」という顔をしている人もいる。淡々と推し進める、さほどマッチョでもない私を見て「お、すげーな」という声も聞こえた。初動が最も力を使うから、動き出したら止めないようにがむしゃらに推しまくった。

スレッドプル(103kg/50m)
プルも得意な方だ。これもトレーニングが日常的ではない人には引くことは難しい。背中、腕、足腰の筋肉を総動員し、苦戦している左右のレーサーを横目に、引きまくった。

国内3回目となる千葉大会に向けて、SNSにはテクニカルな情報が溢れてきた。乳酸が溜まらないよう休憩を挟む、ペース配分を計算する。ありがたい環境が整ってきたと思う。
だが、私のようなガチではないプレイヤーにとっては、余計な情報でしかない。
横浜ではただがむしゃらに推し、気合いで引いた。それで十分だった。

頭でっかちのノウハウコレクターにはなりたくない。体で覚えたことの方が、本番では信用できる。

バーピーブロードジャンプ(80m)
スパルタンレースのペナルティバーピーに向けた練習の成果の見せ所。体力自体は問題ない。
ただ、手をつく位置、ジャンプの幅。細かいところで何度かジャッジの注意を受けた。
真摯に適応しながらも、楽しく全力を尽くせればいい。

ROW ERG(1000m)
初体験だけど1000mはひたすら漕ぐだけ、根性でいける。だけど意外にもそのひたすらがなかなか終わらず、真剣だけど笑ってしまった。

ファーマーズキャリー(200m)
スパルタンレースのアトラスキャリー(50kgの鉄球を持ち上げて運ぶ種目)で足が攣った経験が何度もある。少し心配だった。途中小休憩を挟み、なんとかクリア。

サンドバッグランジ(100m)
鬼門だった。足が攣る。それはわかっていた。だが想像以上にキツかった。膝が笑うとはこういうことか、と再確認できた。直立で足踏みしていたらジャッジからも何度か注意も受けた。それでも前に進めば、なんとかなる。前に進んだ。

ウォールボール(100回)
時間をかければ投げ切れるだろうと甘く見ていた。しかしこの100回はマジで果てしなかった。30回投げ終わったところで絶望した。競っていなくても、イヤでも両隣りの投擲回数が目に入る。さっきまで同じくらいだったのに、もう10回多く投げてる!そしてまた絶望。腰の位置が高いと注意を受けながらも、100回 投げ切った。

そして高台のゴールに傾れ込むが、もう記憶にはない。やり切った気持ちしかなかった。トレランやスパルタンレースにはない1時間半、新感覚の死闘だった。


公式タイムは、1時間31分

手元のスマートウォッチは1:21:31を示していた。

だが公式タイムは1:31:??。

周回ランニングを1周忘れたのか、ペナルティの積み重ねなのか、アプリのバグなのか、正確にはわからない。でも、1時間半楽しんだ。それだけは確かだ。

今後、ガチのレーサーを目指すなら、ひとつひとつのルールを頭に叩き込んでから臨むだろう。だが初回の横浜は、それでよかったと思っている。

ゴール後は近くのエニタイムフィットネスでストレッチをしてシャワーを浴びた。午後は仲間の撮影隊として、HYROX横浜の1日を見届けた。参加も応援も熱く楽しめるイベント、それがHYROX。

年間を通したスパルタンレースに向けたトレーニングと1週間前のSPORTECでの体験、それと同時に舞い込んできた余りチケットのSNSと数々の縁。それらが引き寄せた経験が今、別の形での関わりにつながっている。

写真は、ゴール直後にInstagramストーリーズにPostした画像。


私の挑戦は、続く

結果はどうあれ、日本初開催の横浜を、私は心ゆくまで楽しんだ。

そして次のレースは2025年9月のスパルタンレース新潟ビーストを控えていた。感傷に浸っている暇はなかった。

私の挑戦は、年を重ねてもレースに出続けること。健康で機能的な体を作り続けること。

こちらのBlogでは販売しているトレーニング機材の紹介やトレーニング、レースなどの日常を綴るだけではなく、私の趣味でもある料理にも触れていく。FRNZ-Fitnessは、トレーニングから始まって、真の身体作りを目指す発信をしていきます。


FRNZ-Fitnessでは、稲毛のショールームで実際に機材を体験していただけます。

鍛錬は本物。投資は1/3。

確信は、触れた瞬間に生まれる。

👉 稲毛ショールームに問い合わせる(LINE):https://line.me/R/ti/p/@850dyyqn


FRNZ-Fitness(フレンズ): Functional Rise & Nurture Zone
代表 田口 求弓|千葉県千葉市稲毛区

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメントする

目次