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中国製が怖かった私が、それでもFRNZを作った理由

目次

香港空港で、心が揺さぶられた

一昨年の年末、中国出張の帰り道のことだ。

香港空港の近くで、見慣れない競技が行われていた。

ランニング、スキーエルゴ、ロウエルゴ、スレッドプッシュ、ウォールボール。次々と種目をこなすアスリートたち。以前YouTubeで見た、スパルタンレース系の選手たちが海外でチャレンジしていたあの競技だ。

HYROXだ。

その場の熱気と、選手たちの表情に、心が揺さぶられた。「いつか自分もこれに出たい」。そう思った瞬間だった。


運命の一週間前

帰国してしばらくして、日本上陸の情報が入ってきた。

2025年8月、パシフィコ横浜。

私はボランティアレフェリーとして参加するつもりだった。ところが大会一週間前、出られなくなった人からチケットを譲り受けた。選手として出ることになった。

私はHYROXに向けた専門トレーニングを一切していなかった。スパルタンレース、トレイルラン、山でのトレーニング、筋トレ、ロードランニング。それが私のベースだった。だから急ではあったけれど、挑戦はそれほど無謀ではなかった。

きつかった。最高だった。

そして本気でトレーニングしようとジムや機材を調べた瞬間、現実を知ることになる。


機材代に、目が飛び出た

千葉にはトレーニング環境がない。そして公式機材を調べると、20万円を大きく超える。

「これが現実か」

同時に、中国製という選択肢があることも知った。だが、怖かった。

  • 壊れやすいんじゃないか
  • 品質が悪いんじゃないか
  • トレーニングの意味がなくなるんじゃないか

この不安は私だけではないはずだ。多くの人が同じ壁にぶつかっていると思った。


日本でHYROXが盛り上がる

去年8月の横浜の後、今年1月に大阪でも開催されることが決まった。

いよいよ日本でも本格的に盛り上がってきた。その熱を肌で感じていた。

同じタイミングで、中国物販の仕事を始めた。そこで一つの戦略が浮かんだ。

「ハイブリッドフィットネスレースの機材を売れないか」

まずサンプルを取り寄せようと動き始めた。


「その中国製が見たい」

そこで思い出したのが、横浜でチケットを譲ってくれたあの人だ。

SNSを見ると、ハイブリッドフィットネス向けのジムを開こうとしていた。

私は連絡した。

「中国製のスキーマシンを買おうとしている。ジムをやるなら公式と比較してほしい。機材を持って行っていいか」

返事は予想外だった。

「まだどこの機材を買うか決めていない。むしろその中国製が見たい」

この一言が全てを動かした。


中国の展示会で、笑ってしまった

その後、私は中国の展示会に向かった。

サンプル取り寄せ中のスキーマシンを現地で触ることができた。

その瞬間、私は笑ってしまった。

あまりにも普通だったから。

去年の夏、横浜で出場したあのレースのスキーマシンと全く同じだった。モニターは違う。公式ロゴもない。見た目は確かに見劣りする。でも「負荷」は同じだった。

「なんでこんなに普通に使えるものが売れていないんだろう」

答えはシンプルだった。触れる場所がないからだ。


ショールームがあればいい

展示会の会場で、一つのアイデアが浮かんだ。

「ショールームがあればみんなが触れる。触れれば納得する。納得すれば買う。」

他にも様々なマシーンを見て回りながら、この確信が固まっていった。これがFRNZの原点だ。


FRNZの哲学

ここで一つ、正直に話しておきたい。

中国製が安すぎるわけではない。公式が高すぎるわけでもない。

公式機材のブランド力と品質は本物だ。予算が許すなら公式が理想だと私は思っている。

だが私が問いたいのはこうだ。

本来のトレーニングに、ブランド料は必要か。

私が求めるのはシンプルだ。

  • 安全性があること
  • メンテナンスができること
  • トレーニングとして機能すること

この3つがあれば十分だ。ブランドがあるから安心、中国製だから不安、その判断は本質ではない。

この機材はハイブリッドフィットネスレースのためだけではない。

  • クロスフィットをやる人
  • 機能的な体を求めている人
  • 子どもからシニアまで
  • 体の使い方を教えたいトレーナー
  • ジムを作りたいオーナー

体を動かしたいすべての人のためのインフラだと、私は思っている。

日本はトレーニングインフラが少ない。都心や大都市には集中しているが、地方都市は圧倒的に少ない。

良質な機材がリーズナブルな価格で広まれば、日本のトレーニング環境は大きく変わる。それがFRNZを立ち上げた理由だ。


FRNZを支えた人たち

帰国後、スキーマシンのサンプルが届いた。

あのチケットをくれた知人のジムへ持って行った。そこで初めてジムに必要な機材を全て教えてもらった。マシーンには納得してくれた。

「全ての機材をあなたに任せたい」

この一言でB2Bの販売が始まった。

だがそこからが本当の苦難だった。数のトラブル、日程調整の難航、次々と壁が立ちはだかった。注文から約4ヶ月、初回納品から2ヶ月かけて、全ての機材をようやく収めることができた。

このビジネスを可能にしたもう一つの柱が、中国物販の会社「天瞳」との出会いだ。大きくて重いデカ重商品をコンテナにまとめて輸入する仕組みを持つ会社だ。代表の神田社長は、私のチャレンジを面白がって見守ってくれた。

最初のジムへの納品でトラックが間に合わなくなったとき、神田社長が知り合いのトラック運転手に直接頼んでくれた。一人では絶対に乗り越えられなかった。


確信が積み上がっていく

そのジムのために特別注文で製作したウォールボールとサンドバッグが、他のお客様にも好評で販売へと繋がっていった。

ある日、ショールームに1人めのお客様が来てくれた。その方が連れてきたのは、世界各地の大会に出場しているヘッドコーチだった。

そのコーチが笑顔で言った。

「このウォールボールは公式とまったく一緒(笑)」

この一言は何よりも重かった。

HYROXだけでなくトライアスロンやスパルタンレース挑む選手からスキーマシンの問い合わせが来た。静岡、大阪、埼玉、栃木。全国各地からボールやサンドバッグを売ってほしいという声が届く。


今、正直に話す

5月のゴールデンウィークに、ウォールボールとサンドバッグが入荷した。各重量18個ずつ。1ヶ月で約半分が売れた。

お祭りに出展した。マルシェにも参加した。店の前に立ってお客様を呼び止めた。泥臭く、一つひとつ積み上げた。

一番嬉しかったのは、無邪気に目新しいマシンに触れ、汗をかいて、息を荒げて、必死に挑戦した笑顔を見たこと。

正直に言う。今はまだ一人だ。次から次へと簡単に売れるものではない。

SNSで動画を配信して、少しでも多くの人の目に届くよう毎日動いている。それでもまだ届いていない人がいる。

自宅でトレーニングしたい人。地方に住んでいる人。SNSをやっていないトレーナー。そういう人たちにこそFRNZを届けたい。


最初から何が何でもこれをやりたかったわけではない。

導かれるようにここにたどり着いた。

ただ一つだけ言えることがある。

展示会で閃いたショールームは今、稲毛の自宅に存在している。あの日笑ってしまったスキーマシンが、今日も稲毛で誰かを待っている。

いつかSNSでFRNZの商品が投稿されて溢れかえる日を夢見ている。

その日のために、今日も動き続ける。

これでないとだめだという確信がある。


まず触りに来てください。納得してから決めてください。それがFRNZのやり方です。

👉 稲毛ショールームに問い合わせる(LINE)


FRNZ(フレンズ): Fitness Resource & Network Zone 代表 田口 求弓|千葉県千葉市稲毛区

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