出ないつもりでいた。
今年は事業を立ち上げた年だ。Spartan Raceに割く時間も体力も、正直言えばなかった。9月のBeastは最初からスケジュールに入れていなかった。別の理由もあった。
房総トリプルマスターズ、そして戸隠。
今年の1月から3月にかけて、千葉南房総の3大トレイルランに出場した。
- ✔ 1月 花嫁街道・烏場山トレイルラン
- ✔ 2月 房総鋸山トレイルラン
- ✔ 3月 おんじゅくオーシャントレイル
3大会全て完走し、「房総トリプルマスターズ」の称号を得た。副賞として、信州戸隠トレイルランレースへの招待権も手にした。それを使うつもりでいた。だから、9月のSpartan Race BeastではなくBeastの前に戸隠30km超を走る計画だった。
しかし独立し、事業に集中し始めるにつれ、体が追いつかなくなった。ランニングが減り、山トレが減り、筋トレが減った。気づけば、30kmを超える山岳レースを走り切れる身体とは程遠くなっていた。自分でわかっていた。戸隠は体を壊す可能性が大きい、断念だ。

2026年、レースの現実。
今年のSpartan Raceの記録を正直に並べると、こうなる。
- ✗ 2月 秩父大会(不出場)
- ✔ 5月 千葉大会 Sprint 5km / Super 10km(完走)
- ✗ 7月 裾野大会(不出場)
トレイルも状況は変わらない。
- ✔ 6月 両神山麓トレイルラン(日本100名山)
- ▲ 8月 嬬恋スカイラン
どちらも、厳しい結果だった。身体的にも精神的にも応えた。「事業で忙しい」という言い訳はいくらでも作れる。でも実際は、体が追いついていなかった。
言い訳を見つけていた、自分の小ささ。
Spartan Raceのトップレーサーを見るたびに、引っ張られるものがある。HYROXの大会でもトレランでも上位を争い、そしてSpartan Raceの表彰台にも立つような人たちだ。体の作り方が違う。レースとの向き合い方が違う。
そういう人たちのSNSを見ながら、自分はトライフェクタ(Sprint・Super・Beast完走)から逃げていた。「今年は無理だ」「事業が優先だ」——理由は正当に見えた。でも正直に言えば、言い訳を探していた。
逃げていた自分の小ささに、気がついた。
打算と、覚悟。
Spartan Raceの会場は、お客様と会える場所でもある。機材を買ってくれた方、これから買おうとしている方、FRNZを知らないけれど同じ価値観を持つ方——そういう人たちが集まる場所だ。事業として出場することに意味がある、という打算も正直ある。
でも、それだけじゃない。
私には、海外の大会に出場するレーサーへの憧れがずっとある。速いわけでもない。華やかな実績があるわけでもない。それでも、初めてSpartan Raceでそういう人たちの存在を知ったときから、「いつか自分も海外でレースに出る」と決めていた。それが独立を決めた理由のひとつでもある。
事業とレースは、私の中では切り離せない。FRNZを通じて機材を届け、自分自身もそのフィールドで走り続ける。体で示すことが、言葉より正直だと思っている。

まだ1ヶ月ある。
今年もトライフェクタを達成する。
Sprint・Superは5月に完走済みだ。残るはBeast——最長距離、最多障害物のカテゴリー。身体が万全とは言えない。でも、1ヶ月ある。早朝ランを復活させる、自宅HYROX機材で鍛え直す、ジムへ行く回数を増やす。できる準備を、全部やる。
今できる全力を、尽くすだけだ。
私の事業とRaceは繋がっている。だからこそ、今年もトライフェクタを達成する。
今年のBeastはガーラ湯沢ではない、ロッテアライリゾートに展開される未到のコース。決断した今となっては楽しみでしかない。

FRNZは、ハイブリッドフィットネスとともに広がる。
FRNZはHYROXにフォーカスした事業に見えるかもしれない。でも、もともとのきっかけはSpartan Raceだ。スパルタンに出ている仲間が、HYROXにも出る。HYROXのレーサーが、スパルタンにも出る。双方に跨る人たちが、お客様にも仲間にもいる。
これからも海外から新しいハイブリッドフィットネスレースが日本に入ってくるだろう。そのたびに、Spartan RaceやHYROXで鍛えてきたレーサーたちが、次のレースへと向かっていく。フィールドは広がり続ける。
であれば、FRNZも同じ方向を向いて広がっていける。
FRNZの事業の本質は、トレーニングインフラの開発だ。どのレースが主流になっても、どのフォーマットが流入してきても、体を鍛えるための道具と場所が必要であることは変わらない。機材を届け、練習できる場所をつくり、レーサーが本番に向かえる環境を整える——それがFRNZの役割だ。
Spartan RaceもHYROXも、私にとって「お客様と同じフィールドに立つ」ための場所だ。速さや順位よりも、同じ汗をかいた人間として話せること。それが、どんな営業トークよりも正直なコミュニケーションだと思っている。
FRNZ-Fitnessでは、稲毛のショールームで実際に機材を体験していただけます。
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確信は、触れた瞬間に生まれる。
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